2010年10月31日(日)に、福知山市との連携で企画している「~大学のあるまちづくり 市民公開講座~成美市民大学」が開催されました。第1回は地域資源としての里山・森林・林業を注目した『里山のめぐみを活かして』をテーマに講師3人が講演を行いました。
第1講演:本学教授・荻大陸(おぎ・たむつ)先生
『北近畿の森林・林業の活用と再生』
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京都北部の林業の歴史と日本の木材輸出の展開、世界の木質化の流れが話されました。
第2講演:本学助教・竹内淳(たけうち・あつし)先生
『里山に伝わる民話』の朗読
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福知山近隣の里山に関連する「ひらいあげ坂で」(石原~長田野)「ちから桃たべた君ヶ嶽」(雲原)「殿様と猟師作左」(不明)「どうにもこうにも」(不明)「大江山の鬼退治」(大江)が朗読されました。
第3講演:伊東木材株式会社代表取締役・伊東宏一(いとう・ひろかず)社長(京都丹州木材協同組合理事長)
『丹州材の地産地消』IMGP4478_resize.jpg
伊東社長の取り組みとして「京都丹州木材市場」設立に至る経緯、国内材・丹州材の可能性(コスト面や環境面)、地産地消の必要性などが話されました。
★受講者の感想(アンケートより)★
『北近畿の森林・林業の活用と再生』の感想
・木材が輸出されている事を今まで知らなかった。「公共建築物木材利用促進法」でこれからは福知山地域は大きく変わる可能性が強まると思う。(60代男性)
・「木材の輸出」という難し課題に対し、中国への輸出をなしとげるなど実践しておられ、無理といわれているような課題もその戦略的手法により解決できることがわかり参考になった。(40代男性)
『里山に伝わる民話』の朗読」の感想
・里山のめぐみとして「民話」をとらえる発想はユニークであり、里山の価値を高めるとともに地元の人達の誇りにつながるのではないかと思った。(40代男性)
『丹州材の地産地消』の感想
・現場でも体験された木材組合理事長としての丹州材の地産地消の大切さを訴えられたので、実体験としての説得力があった。歴史的にも地産材の消費の大切さも述べられ参考になった。(70代男性)
・国産材100%で家を建てても輸入材と同じ価格で出来るとの話でびっくり。(60代男性)
★今後の予定★
今後、福知山市との連携で企画している「成美市民大学」としては、11月20日(土)に、「国際交流」をテーマに、曹洞宗安泰寺(あんたいじ) 住職 ネルケ無方(むほう) 氏によります「日本とドイツの文化の違い」の開催を予定しております。詳細は改めて掲載いたします。