NPO法人北近畿みらい、成美大学地域活性化センター、成美大学ニューツーリズム研究所主催による、日帰りで訪ねることができる北近畿各地の現場に行って、気軽に学べる講座「北近畿みらい塾」の第5回「丹後七姫伝説」講座 「細川ガラシャ」編と「小野小町」編を7月7日(土)京都府京丹後市にて開催しました。
 

当日は朝から雨模様でしたが、無事予定通り講座をスタートすることができました。まずKTR天橋立駅で集合、受付開始。全員そろって、開講式、講座「細川ガラシャ編」が開催される京丹後市弥栄町の野間公民館に到着しました。到着後、まず、京丹後名物の豪華ちらしずしを楽しみました。

 

昼食の後、開講式です。まず、塾長 四方八洲男理事長の開講のあいさつがあり、公務の合間を見つけて駆けつけていただいた、京丹後市 中山泰市長から来賓のご挨拶をいただきました。

 
続いて講座の開始です。「細川ガラシャ編」の講師をお願いしました玉手幸子氏(「丹後ききょうの会」会員、京都暁星高校教諭)から、戦乱の世に時代に翻弄されながらも、美しくも理性的な女性として生きた細川ガラシャの波乱に満ちた生き方の講演がありました。本能寺の変により、1年9ヵ月味土野に幽閉された時の生活や、キリスト教への傾斜など心の動きや、細川忠興に嫁いだ妻として、子の母として、一人の女性の生きざまが語られました。非常に心打たれるお話しでした。

 
次は、細川ガラシャが幽閉された味土野の見学です。しかし、現場に到着した時には、雨が激しくなり、あいにく雨が強くなりましたが、かえって、この厳しい状況の中で1年9ヶ月も幽閉された細川ガラシャの気持ちに、少し近づけた気がしました。

 

そして最後は、大宮町の小野小町公園へ移動して、「小野小町編」の講座です。講師は歴史家 田崎達夫氏。小野小町は、平安時代を代表する美人であり歌人であったが、その評判が目にとまり、時の天皇のお世話係になった。また、同じく平安時代を代表する藤原業平からの求愛や揺れる心を、深草少将からの求愛から逃げるためにたどり着いたといわれる大宮町五十河の小町公園で聞けたことが新鮮でした。

 

北近畿みらい 戸祭達郎顧問が閉講のあいさつをされ、無事講座が終了しました。その後、天橋立駅で解散となりました。

古代より大陸からの玄関口として栄えた丹後半島。古代王国の存在をうかがわせる遺跡、由緒ある神社仏閣や地質遺産、そして「丹後七姫伝説」。まだまだ、不思議いっぱいの地域です。改めて、丹後半島の奥の深さを感じさせられた講座だったと思います。
 

※ 参考:「七姫」とは「静御前(源義経の愛妾)」「間人皇后(聖徳太子の母)」「乙姫」「「羽衣天女」「川上摩須郎女(丹後の国王の妻)」と「細川ガラシャ」「小野小町」である。
今回もたくさんの方にご参加いただきありがとうございました。次回以降も、実り多い企画となりますよう努力してゆきます。
これからも、「北近畿みらい塾」を宜しくお願いいたします!

 
【アンケートより受講者の感想】※一部抜粋
・現地でのお話はやはり楽しい!雨にけむるもやの中、ガラシャがまた好きになりました。丹後のばら寿司とコー
ヒー美味しかったです。
・玉手先生の細川ガラシャの研究が、奥深くとても興味深く、もっと、もっと聞かせてほしく思いました。味土野へ来て案内して下さったのも良かったです。
・私のふる里の空気の中でのお話、嬉しかったです。辞世の句を思い出せて嬉しかったです。(少し忘れていたので)

 

(次回の北近畿みらい塾のご案内)
✻第6回「山陰海岸ジオパーク講座」―日本海誕生の秘密に迫る―
・日 時:8月25日(土) 13:00~16:00
・場 所:玄武洞ミュージアム 兵庫県豊岡市赤石1362(℡0796-23-3821)
・定 員:50名
・参加費:1,500円
・申込先:NPO法人北近畿みらい
   TEL:0773-40-2211 FAX:0773-40-2244 E-mail: info@k-mirai.net
皆様お誘いあわせうえ、ご参加ください。お待ちしております。

 

1 中山市長挨拶.JPG

 

20120712-1.JPG

 

20120712-2.JPG

 

20120713-3.JPG