(1)大原神社のしめ縄づくりに参加
12月8日(日)、滋野ゼミ4回生3人が、「京の景観パートナーシップ協定」を結んでいる三和町大原地区にフィールドワークに出かけました。
今回は、新春を迎えるにあたって、隔年で付け替えられる大原神社のしめ縄づくりの手伝いを行いました。しめ縄づくりは、大原神社の氏子や地元老人会、大原うぶやの里活性化推進協議会に本学の学生が加わり、早朝から大原神社の絵馬殿で稲わらをないやすいように不要な部分を取り除いたり、槌で打って柔らかくし、昼前には立派なしめ縄がない上がりました。
学生たちは、稲わらの不要な部分を取り除く作業や、ない上がったしめ縄を大原神社本殿の他、境内にある火之神神社、水門神社に取り付ける作業に携わりました。
当日の様子は両丹日日新聞に掲載されるとともに、NHKのニュースでも放映されました。
(2)「京丹波自然工房」見学
12月14日(土)、滋野ゼミ4回生6人が、京丹波町にある「京丹波自然工房」の見学に出かけました。
「京丹波自然工房」は、大原うぶやの里活性化推進協議会のメンバーの1人、垣内忠正さんが立ち上げたシカやイノシシ等の食肉処理施設です。農業者の高齢化や狩猟者の減少に伴い、農山村地域において鳥獣被害が深刻化していることは、これまでのフィールドワークでも学んできましたが、こうした地域課題を解決しながら、ビジネス化していく現場を見学したいというゼミ生の希望に対し、今回特別にご厚意で見学させていただくことになりました。
お邪魔した時は、ちょうどその日に山で採れたばかりのシカが運び込まれ、解体されるところでした。その作業に興味津々な学生、また思わず顔をそむける学生もいましたが、こうして解体されたシカやイノシシが、徹底した衛生管理のもとで食肉の形まで加工される工程の説明を受けたり、その施設をのぞかせていただけるまたとない経験となりました。
以下、参加した学生の感想(一部抜粋)です。
・鳥獣被害は深刻な問題ですが、それをただ問題として捉えるのではなく、逆に如何にして利用し地域の活性化に繋げていくのかということを考えさせられた機会でした。
・僕自身、ああいった生で動物の解体処理を見るのは想像していた以上に気持ちが悪かったです。でも、普段人間はそれを食しているわけですから、しっかり見届けられて良かったような気がしました。
・私たちは動物の命を頂いているという事実を忘れないためにも食肉の加工過程を一度は見ておきたいと考えており、今回の見学で一部ではあるものの食肉の加工過程を見ることができました。この経験を経ることで私は日々食べている食材に対する感謝の思いがより一層強くなりました。
本フィールドワークは、文部科学省「大学間連携共同教育推進事業」採択事業「地域資格制度による組織的な大学地域連携の構築と教育の現代化」の一環として実施しています。