2014年3月15日(土)、ホテルロイヤルヒル福知山において、成美大学 成美大学短期大学部の卒業式・学位授与式が執り行われ、成美大学45人、成美大学短期大学部14人が学位を取得しました。

 

 

学長告辞

 

成美大学・同短期大学部 卒業生のみなさんへ
                                          学長・経済学博士  内 山  昭

 

 大学、短期大学部の卒業生のみなさん、ご卒業誠におめでとう。諸君を見守ってきた保護者のみなさま方のお喜びは、ひとしおのことと拝察いたします。

1.本学に誇りを
卒業生のみなさんには、本学の経営情報学部、短期大学部食物栄養専攻で高等教育を受けたことに対し、誇りを持ってほしいと思います。本学は2011年に策定した「第一次大学ニューディール計画」にもとづいて教職員一丸となった教育に取り組んで参りました。この計画は一つの授業の2人教員担当制など斬新な教育方法を採用しました。 
諸君は教職員の厳しい指導によく応え、基礎的な教養能力及び専門的学力を身につけました。
就職に関しましては、キャリア教育、就活サポートをきめ細かく行いました。みなさんと教職員との緊密な連携と懸命な取り組みの結果、諸君は希望の就職を実現することができました。就職率は100%に近いだけでなく、将来性のある有力な企業、有望な企業、公務員関係に採用していただきました。しかしみなさん、就職は新しいスタート地点に立つにすぎません。それぞれの職場で、地道な努力を重ね、上司や同僚から厚い信用と信頼を勝ち取ってほしいと思います。
 本学は京都府北部、北近畿において唯一の大学であり、高等教育機関として、また地域のシンクタンクとして、かけがえのない公共財であります。日本全国にオンリーワンを発信できるよういっそう水準を高めてゆきます。みなさんが時に、母校を訪問していただくことをお待ちしています。

2.はなむけの言葉
 なさんに餞の言葉を二つ贈ります。一つは、いつも上昇志向を持てということです。資本主義は競争社会であり、近年は経済の活力を維持するために競争をあおる風潮があります。この風潮は決して望ましいと言えないものの、誰も競争を回避することはできません。疾風怒涛の社会で自分の生活を良くすることができるのは、自分自身だけです。長い人生、上をめざす努力、上昇志向を持ち続けてください。
 もう一つは、身の程を知るということです。身の程というのは自省、自己反省の気持ちを持つことです。社会も組織も多様な人材を必要とします。長となって組織を引っ張る人、長を助ける副将、正しく迅速な事務処理ができる人、様々なわき役と呼ばれる仕事、どれ一つとしてなくてはならないものです。天はこのような人々を決して見捨てません。すなわちよい社長、良い上司はこのような人々を正しく評価し、処遇してくれます。一発逆転ということなど、ゆめゆめ考えず、地道な歩みを続けて欲しいと思います。
何よりも、みなさんのご健康をいのります。

2014年3月15日