8月26日(火)午後、本学において「京丹後市高齢者大学院」(主催:京丹後市・京丹後市教育委員会、共催:成美大学、協力:京都府北部地域・大学連携機構)の第1回を開催しました。

「京丹後市高齢者大学院」は、平成25年度から京丹後市で実施している「高齢者大学」を進展させ、平成26年度から新たに始まった講座です。京都府北部地域唯一の4年制大学である本学に京丹後市民の方が受講生として通い、本学教員の講義を受けながら、自ら学び、これまで培われた知識や経験、技能を引き出し、また活かせるようになることで、地域の活性化等を担う人材として活躍していただくことを目的としています。
大学到着後、受講生の皆さんは、図書貸出とメディアセンター利用についての説明を受けたり、学食で昼食をとったりと、「キャンパスライフ」を味わっていただきました。
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第1回目の講義となる今回は滋野浩毅准教授による「対話を通じ他者を理解する」がテーマ。滋野准教授からはまず「問題が複雑化した現代社会において、その解決のためには多様な主体の参加が必要で、そこでは様々な価値観や考えをもつ人と議論や対話をする中で、”共通善”を発見するといったことが求められる」と「京丹後市高齢者大学院」全体に込めた意義と地域で活躍する人材像についての講義がありました。
その後、小グループに分かれ、受講生各自で持参した新聞を使ったワークショップ「まわしよみ新聞」を行い、選んだ新聞記事についてグループの中で自分の考えを述べたり、他者の考えを聞くといったことを通じて、自分と他者との価値観や考え方の違いを実感していただきました。
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講義後、本学の内山昭学長より受講生の皆さんに対して歓迎の挨拶がありました。内山学長は「”自ら学ぶ”姿勢をもつということが”大学院”という言葉に込められた意味である」と、受講生のこれからの学びに対してエールを送りました。
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受講生の皆さんからの感想(一部抜粋)
・まちづくりは人づくりからですし、人づくりは家庭から始まると思うし、子を育む親は生涯学びの精神をもって日常を生きることが義務であると考えます。
・知らない方と講義を受け、話し合い、考えを言い合うことができました。
・「まわしよみ新聞」発行は非常に面白い経験であった。特に切り抜いた記事はそれぞれ思うことがあり、その違いについて興味があった。参加するサークルでもどこかで新聞作りを提案してみたい。
・新聞を読む時間が少し足りなかったが、一つの記事についてそれぞれの思いを議論したことは良かったと思う。まだ議論しきれないものもありました。
・(前半の)講義はもう少し具体的に、長く聞きたかったです
・「対話を通じて他者を理解する」というテーマだったので、一つのテーマでいろんな人の思いが出てくるような場面を想像しておりだいぶ違ったため少し戸惑った。
今後の日程は以下のとおりです。
第2回 9月30日(火)「自分再発見」矢島正枝教授
第3回 10月27日(月)「異なる文化や年齢の人との関わり方」エリック・チャールズ・ハーキンソン助教
第4回 11月17日(月)「問題発見とその解決方法」佐藤充京都府北部地域・大学連携機構研究員
第5回 12月16日(火)「自己表現の技術」(最終発表会)加藤好雄助教
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