7月13日(土)に開催された2013年度成美市民大学は、片山明久本学准教授による講演「アニメと観光の楽しみ方」の第2回でした。

今回は「アニメ聖地巡礼の楽しみ方」というテーマで、恒例となった「全国アニメ聖地当てクイズ」も交えながら、「アニメ聖地巡礼」について、講師と参加者とが楽しく意見交換をする機会となりました。

 

「アニメ聖地巡礼」とは何でしょうか?
アニメの舞台となった場所・地域のことを「聖地」と言いますが、「聖地巡礼」とは、ファンが聖地を訪問することを指す言葉です。地元の人にとっては日常の何げない風景も、ファンにとっては作品の中で描かれた「聖地」として、にわかに脚光を浴びることがあります。ファンはその「聖地」を訪れ、メッセージやグッズを残し、地域の人たちとの交流が生まれ、さらにはまちおこしの「担い手」として活躍するという事例が、日本各地の「聖地」において見られます。

アニメファンと「聖地」となった地域の人たちとの関係については、次のようなことがあります。
ファンがアニメ作品によって描かれたことよる地域への愛着は、お祭りへの参加や環境保護活動、さらには地域の伝統文化とのコラボレーションへとつながっていく事例がみられます。一方、「聖地」となった地域は、ファンに対して魅力あるコンテンツを提供し続ける中で、「来てほしい」「買ってほしい」という商売っ気抜きでまちおこしの輪が広がっていくことがあります。
これは、自由意志によって旅行したいという旅行者(ここではアニメファン)の最も根源的な欲求を満たしており、その結果、旅行者のこの地域(ここでは「聖地」)に対する愛着は著しく向上しているのだと片山准教授は見ているとのことでした。

 

片山准教授の「アニメと観光の楽しみ方」の第3回、第4回は、実際に「聖地巡礼」に出かける企画です。

詳しくはコチラ→ 成美市民大学「アニメ観光の楽しみ方」聖地巡礼チラシ.pdf

 

20130722-1JPG